臓器移植法改正案可決について
臓器移植法改正案が昨日可決されてしまった。
水谷潔師も衆院を通過した際に懸念を表明
臓器移植法改正に際して
移植法自体は賛否両論あり得るし、自分の考えだけが正しいとする積もりはないが、報道ステーションの中で、脳死と判定後に一年以上生きていた少女の母親が出ていたが、こういうのを見ると、「脳死」の判定の難しさを感じる。
不可逆な変化かも知れないが、どの時点が本当に「死」のラインを越えたと言えるのか、少なくとも多数決できめる問題や民意の総意が正しいと考えるべき領域では無いだろう(とはいえ、実際の手続き上はその様な判断に委ねざるを得ないのが現在の立法の限界ではあるが)
この問題に関連して、SF作家の新井素子さんの作品「今はもういないあたしへ……」を思い出した。
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これは臓器移植のためのクローンが秘密裏に行われていると設定だが、多分改正まえの臓器移植法が可決するのと前後するくらいの作品ではなかったか。
この作品に限らず、もう問題は提起されていたのだ。
しかし、この十数年間、国民と国会は議論を怠ってきた。そのツケがこの急激な成立なのではないだろうか。
もちろん、私自身も怠ってきた側なのであるが。
悩ましい。
この法改正間違いと言い切る事は、出来ない。が、拙速だったという感触は否めない。