とある朝

キン! と硬質な音がして世界にヒビが入るような錯覚。それをもうすぐ覚えるのだろう。今日の予定がそう予感させる。

いずれにしろ、時計の針は元には戻らない。ただ進んでいくだけた。

導かれるままに、歩く。
正しい歩みができるように、深く祈りながら、ただ、一歩脚を前に出す。

進め。
祈りながら進め。
そう、自分に言い聞かせながら、ただ祈る。そんな朝。