ノア 約束の舟 をこれから観にいかれるクリスチャンへのお勧め事項

映画ノア 約束の舟を観てきました.

観た上での感想を書く前に、これから観にいかれる方へのお勧めです。
映画に行かれる前に、旧約聖書の創世記5章18節〜10章32節までをお読み直しになる事を割と強くお勧めします。
(出来れば、創世記全部、事に1、2章は読み直すべき)

もし、ご友人を伝道目的でお連れになる際は、聖書への興味を引き出すに目的に留めてあくまで、
聖書のノアの箱船の物語では『ない』事を強めに伝えることをお勧めします。
私は、事前に情報を仕入れずに向かいましたので、(だって、映画の結末分かったら詰まらないじゃないか!!)
映画を終えたあと、急遽、自宅に取って返し、聖書を取り、あれは少なくともこれだけ聖書から『ずれ』ていると、
実際の聖書をひも解いてお知らせする衝動を留めることが出来ず、
上記に書いた創世記の5:18〜9章全部と10章を所々、一緒に行った方に力強く語ってしまった次第です……

さて、あらすじを割るのは趣味ではないので、あらすじ等々は別に検索をしていただくとして、
映画の中で言及されて「いない」聖書の箇所を幾つか書いていこうと思います.

以下、聖書箇所はすべて創世記から、出典は新改訳聖書の第3版を用いています.

5:24 エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。

6:24 神の子らが、人の娘たちのところにはいり、彼らに子どもができたころ、またその後にも、ネフィリムが地上にいた。これらは、昔の勇士であり、名のある者たちであった。

7:13 ちょうどその同じ日に、ノアは、ノアの息子たちセム、ハム、ヤペテ、またノアの妻と息子たちの三人の妻といっしょに箱舟にはいった。

8:6 四十日の終わりになって、ノアは、自分の造った箱舟の窓を開き、

8:15〜16 そこで、神はノアに告げて仰せられた。
「あなたは、あなたの妻と、あなたの息子たちと、息子たちの妻といっしょに箱舟から出なさい。

9:1 それで、神はノアと、その息子たちを祝福して、彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地に満ちよ。

9:8〜11
神はノアと、彼といっしょにいる息子たちに告げて仰せられた。
「さあ、わたしはわたしの契約を立てよう。あなたがたと、そしてあなたがたの後の子孫と。
また、あなたがたといっしょにいるすべての生き物と。鳥、家畜、それにあなたがたといっしょにいるすべての野の獣、箱舟から出て来たすべてのもの、地のすべての生き物と。
わたしはあなたがたと契約を立てる。すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない。」

9:12〜13
さらに神は仰せられた。「わたしとあなたがた、およびあなたがたといっしょにいるすべての生き物との間に、わたしが代々永遠にわたって結ぶ契約のしるしは、これである。
わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それはわたしと地との間の契約のしるしとなる。

私の見立てによれば、少なくとも上記の聖書箇所を欠いた映画になっています。(「なんでその箇所?」と思われる所は……観たら納得でしょうが、
書いちゃうのもさすがに気が引けると言うものです……知りたい方はここ(英語)ここ(日本語訳が掲載)新作映画『ノア 約束の舟』に米創造論者が否定的コメント「聖書から逸脱している」「益よりも害」をご参考に……)

この箇所を欠いた状態で、作られているので(他に盛られている所が一杯あるのはエンターテイメントなので言うまでもないことですが)、
引いちゃいけないところを差し引いてしまっているように思われるので残念です。

映像は、金かかっているなぁと言う印象と、「そういう解釈の余地は……まぁ、無くもないか」と言う部分も無い訳じゃないので、
いっそ聖書にインスパイアされただけで聖書の固有名詞使わない映画として作りゃ良かったのに、なまじあれが聖書の記述だと思って観ちゃうと(注意しないと、クリスチャンでも怪しいかもよ?)、おかしな事になるので、観る際はくれぐれも「エンターテイメント作品」だと思ってみましょう。

とりあえず、私の評価としては、映画に行く前にFacebookのこの映画に関する記述に「いいね!」を押してあったものを
全て(のつもり)取り消してきたと言う状態です。

今日観る映画、ポンペイの方にするんだったかなぁ。