天空の蜂を観て。

シルバーウィークの3日目、天空の蜂を見てきた。東野圭吾の原作だが、まだ読んでいない。(映画の後、思わず買った)

高速増殖炉を持った原子力発電所新陽(どう考えても名前は常陽からとって、位置的にはもんじゅですが……)の上空に巨大ヘリコプターがテロに乗っ取られホバリング、回避するためには日本中の原子力発電所を破壊せよという要求。

中身には観てほしいのであまり触れないが、20年前に書かれた作品とは思えない預言書のような作品だ。実際に3.11を経験した私たちには、この映画の中でしきりに「原子力発電所を一台も動かしていない日が一日でもあってはいけない」という状況が約2年間に渡って崩れていることを既に知っている。

作品そのものは原発の是非を問うては居ない。ただ、沈黙を続ける無関心層への警句が強く押し出されている。見たくないものを見ないで済ませようとする、日本人への警告なのだ。

隠蔽体質、建前と本音、いじめ問題、様々な考えさせられる。
エンターテイメントとしても、一流、見ている間中息を忘れる。

どうか、このシルバーウィークの間に見てもらいたい作品です。