ここ数年の証し

教会で行う予定の証し原稿
文中で引用している聖書はすべて 新改訳聖書第3版によります。

申命記17:16

王は、自分のために決して馬を多くふやしてはならない。馬をふやすためだと言って民をエジプトに帰らせてはならない。「二度とこの道を帰ってはならない」と主はあなた方に言われた。

エレミヤ書20章7〜9節

主よ。あなたが私を惑わしたので、私はあなたに惑わされました。あなたは私をつかみ、私を思いのままにしました。私は一日中、物笑いとなり、みなが私をあざけります。
私は、語るごとに、わめき、「暴虐だ。暴行だ。」と叫ばなければなりません。私への主のみことばが、一日中、そしりとなり、笑いぐさとなるのです。
私は、「主のことばを宣べ伝えまい。もう主の名で語るまい。」と思いましたが、主のみことばは私の心のうちで、骨の中に閉じ込められて燃えさかる火のようになり、私はうちにしまっておくのに疲れて耐えられません。

ここ数年の事を証しします。

また、2年ほど前の春までは中高科で次の世代への信仰の継承を祈っていましたが、そちらの方はより年齢の近い世代が奉仕者として加えられてきていること、またこの後に語る、懸念があり、そちらへと傾注するために、中高科の奉仕を降りました。

今、一番心配していることは、末松牧師のメッセージ中にも時折語られていますが、原発の問題です。

私は2006年の8月6日、ブログに使用済み核燃料から抽出されるプルトニウムが無害になるのに、雑な計算ですが31万年かかるという計算をして、たとえ稼働中の原発が安全だとしても管理が人の手に負えるものではない事を書きました。

この時点では、日本の原発チェルノブイリ黒鉛炉)とは異なり、軽水炉で、暴走しようとした場合には抑制しようとする方向へのフィードバックがかかるため、原発の稼働に関してはもんじゅ*1を除いて安全だという認識で居ました。
ただ使用済みの燃料が問題なのだと。

はたして、2011年3月11日。東北大震災が起こり。福島第一原子力発電所が爆発事故を起こし
チェルノブイリの2倍、広島原爆の180倍の放射能をばらまいた。
もう止めなくてはいけない。
奇しくも、かつて原発推進派であったドイツのメルケル首相も日本が事故を起こすのであれば原子力発電はやはり人間の手には負えないという判断をしたようで、原発の反対派に回り、ドイツ国内の原子力発電所を全て停止させたのは、皆さんの記憶にものころところかと思います。

日本は実際には核武装をしてはおりませんが、潜在的核武装国ではないかという批判が、先に述べたプルトニウム保有のために国際社会の中で言われます。

これを消費する言い訳としてプルサーマル計画が立てられ、もんじゅ等の高速増殖炉による核燃料サイクルが破たんしたためのプルトニウムの消費の計画としているわけですが、このプルサーマルがまた非常に危険なものです。

通常の軽水炉型の原子炉では、使用済み燃料は10数年もすれば、次の作業(再処理なら、埋設処理なり)に移しても大丈夫なくらい十分に「冷え」ますが、プルサーマル型の原発では、プルトニウムを含んだプルサーマル型発電のMOX燃料は、この一時冷却に500年〜800年掛けないと十分に冷えないといわれています。

800年前というと鎌倉幕府ができたころ。源頼朝が、何かを約束したとかしなかったとか、あるいは、約束を守ったとか守れなかったとか、だれか気にするでしょうか?

それが神様の言葉なら信じて待つことができます。
旧約聖書から新約聖書の間、神様からの新たな言葉が無い時期が数百年ありました。
しかし、権威のない人間の言葉を、しかも口を開くたびに言うことが二転三転する人たちの言葉を、信頼して500年待つことが、できるでしょうか?

問題は原発だけではありません。
私は、そうそう余力に溢れているわけではありませんから、原発問題だけに絞って活動をしたい、そのように思っていました。
しかしそんな中で浮上してきたのが、特定秘密保護法です。

既に強行採決されてしまっていますが、これは政府が指定する特定秘密(何が特定秘密に指定されたかはわからない)を朗詠させる、あるいは不当に知ってしまうと逮捕・監禁され、裁判にかけられて有罪にされますが、具体的に何が特定秘密だったかは最後まで(裁判官にも)判りません。

およそまともは法律ではありませんが、調べて行くと他にも異常な問題がたくさんありました。
他にもあるでしょうが、一言で言うと権力の右傾化ということで現わすことができるでしょうか? 次のようになります。

国旗国歌法 1999年成立(小渕政権)
教育基本法改正(2006)(第一次安倍)
防衛省設立 (2007)(防衛庁より格上げ)
国民投票法 (2007)(第一次安倍政権)
自衛隊ジブチ派遣(2009)
自衛隊ジブチ基地、事実上の恒久基地化(2010)
自民党憲法草案 (2012) (野党)
特定秘密保護法 (2013)(第二次安倍)
国家安全保障会議設置 (2014) (〃)
防衛装備移転三原則 (2014)(〃)
安保法制 (2015)(第三次安倍政権)
防衛施設庁設立 (2015)
無人偵察機 イスラエルと共同研究(2016)(第三次安倍)
憲法改正発議 (2017) 予定 

どんどん憲法で保障した国民の権利を奪い、国が力を強めようとする動き、国民がどうなろうとかまわない動き……そんな動きが続いてきています。

こんな箇所を思い出しました。


エゼキエル書34章1〜7節

次のような主のことばが私にあった。
「人の子よ。イスラエルの牧者たちに向かって預言せよ。預言して、彼ら、牧者たちに言え。神である主はこう仰せられる。ああ。自分を肥やしているイスラエルの牧者たち。牧者は羊を養わなければならないのではないか。
あなたがたは脂肪を食べ、羊の毛を身にまとい、肥えた羊をほふるが、羊を養わない。
弱った羊を強めず、病気のものをいやさず、傷ついたものを包まず、迷い出たものを連れ戻さず、失われたものを捜さず、かえって力ずくと暴力で彼らを支配した。
彼らは牧者がいないので、散らされ、あらゆる野の獣のえじきとなり、散らされてしまった。
わたしの羊はすべての山々やすべての高い丘をさまよい、わたしの羊は地の全面に散らされた。尋ねる者もなく、捜す者もない。
それゆえ、牧者たちよ、主のことばを聞け。


私たち、聖書を読み、歴史を学ぶ信仰者は、為政者が何を行おうとしているのか、歴史的にはどういう意味を持つのか、意味を考え、また声をあげて行く必要があると思います。
そして黙っていたらどうなるか、知っている私たちはやはり、エレミヤのように黙っているわけにはいかないのではないかと、思い具体的な行動を祈りながら、街宣活動や、デモへ参加しているわけです。

どうか、ひとりひとり、祈って頂ければと、思います。

*1:もんじゅは液体ナトリウムを冷却剤とする高速増殖炉であり、液体ナトリウムは取り扱いが極めて危険であることから