トリチウム放出

核融合の研究には、賛否両論がある。
なので、一旦その是非は置いて考察することを先に述べておく。

核融合では、実験の中で、あるいは実運転で必要になるのは重水素三重水素によるD-T反応であり、そのためにトリチウム三重水素)を濃度の薄い天然の水や核融合反応後の水から分離して、環境中には放出しないように努めることが求められるわけであるが、一方で、

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201707/CK2017071402000135.html や
Fukushima: de l’eau radioactive va être déversée dans l’océa... - Lavenir Mobile
で報道されているように、東京電力原子力規制委員会は、トリチウムを大量に含む汚染水を海に放出する予定のようである。

方や、非常に濃度の薄いところから抽出してトリチウムを集めようとしている人たち、
もう一方に非常に濃度の濃いものを希釈して海に捨てようとしている人たち。

海に捨てずに、引き取ってもらえば、少なくとも余計な予算は使わなくて済むんじゃないか? と思うのは私だけだろうか?

少なくとも核融合側は
安全情報公開 / 核融合科学研究所
に見られるように、トリチウムを環境中に漏洩させずに管理するために手を焼いているのであり、その点では原子力規制委員会や東電と立場が異なるように見える。

方や危険だが、十分に管理する手法を身に着けるといい、方や安全だ安全だと呪文のように唱えながら、ダバダバと海に流して世界に迷惑をかける人たちがいるわけで、どちらに理性が残っているかと考えると、結論は明らかだろう。

こういうところは協力していただいて、薄い河川の自らトリチウムを取り出すのではなく、濃厚な汚染水からトリチウムを選択的に回収していただけないでしょうかね? 試料中にあるように95%しか回収できなくても、相当にましになると思うのだが……

いかがだろうか?