モーダルシフトを考える

今日はモーダルシフトについて考えてみたい。


地域には道路整備が必要との声は聞くが、整備が進むほどその維持費はかさみ、公共交通機関は衰退し、郊外型の巨大ショッピングモールの発達を助長し、結果的に駅前商店街の衰退と公共交通機関の衰退と悪循環を生じており、これを肯定しての上での議論なのか思うことがしばしばある。


道路の整備を過剰に進める事は、交通機関としての自動車に過剰に依存し、その他の産業の機会を奪う結果を導き出す。


自家用車が発達しても、老人も子どもも受益できず、労働者のみを向いた政策であったことは理解出来よう。


では、上述のような現在受益出来ない層の生活を向上させるためにはやはり公共交通機関の充実が挙げられるだろう。


首都圏や大都市はいざ知らず、地方都市やその他の地域では、公共交通機関は生活基盤として体重をかけるのに貧弱であり、通勤時間帯である朝晩に各一本ずつしか路線がないということもあり、それすら廃線に追い込まれようとしているのが現状である。


道路ではなく鉄道を始めとする公共交通機関を充実させること、沿線に十分な駐車場を整備する事による乗り換え(パークアンドライド構想)を促進することが、堅実で、弱者に優しい町作りになるものと考える。



NHKの虚偽報道は好きではないが*1炭酸ガス排出を減らす為にはエコカー減税で需要を無理やり引き出す事ではなく(結局は税負担なのだし)、構造上炭酸ガス の排出が抑制される方式を選択することだ。

自動車は構造上、自重と積載重量の他に燃料を運ぶ構造になっている。

燃料の消費は燃料及び燃料の保持機構の移動の為に用いられており、炭酸ガスの排出量は増える傾向にある。


台数が増えれば当然そのロスとなる重量も増えるわけだからエコカー減税エコロジー足り得ないのは明白である。


対して公共交通機関の場合は鉄道であれば、燃料を保持するのは発電所であり、移動しない。純粋に移動体の重量と積載重量の分だけが動力を必要とし、鉄道ではなくバスなどであっても、集合効果で最小限のロスに押さえることができる。


補助金で路線を延長・拡充するのもよいかもしれない。


こう考えてみたが、賛同する人はどれくらいいるのかしらね?

*1:嫌いなのは虚偽報道であって、NHKでは無いので念のため