守破離



守破離(しゅはり) と云う言葉ある。

もともとは、能の言葉のようだが、何かを教わる際には、必ず出てくる概念でもある。

守は師の教えを忠実に守る(模倣する)こと。様々な要素には対応していないが、まずは、基礎だ。

破は、受け取ったものを、自分の状況、場合に対応させて言わば『型』を破ること。

応用編ですな。

この時点では、守るべき基本があった上で基本を破る事になる。

更に、進んで、あらゆる状況に対応するために、ついに基本を意識しなくなる。既に型をやぶるのではなく、型無しの状態だ。

この手順を踏まずに進むことを我流と言うのだろう。

守るべき基礎がなく、臨機応変のみというのでは、説得力に欠けるものが往々にして出来上がる。

鵜呑みにしたままではいけないかもしれないが、教わったことは、いちいち何故と問うのではなく、まず受け入れる素直さが人間必要だと思う。

何となれば、教えを与えてくれる相手は、先人であり、一歩先に居るのだから。