大陸への旅 その3

さて、いい加減載りなれてきたバイクタクシーであるが、さすがに「大荷物」を盛っての乗車は初めて。
運転手と自分の間に荷物を置き、自分の荷物以外につかまるものもなく(なお、固定されていない>荷物)状態で、駅まで移動。

そこで、シンセンまでの切符を買い、やっと朝食。サンドイッチを駅構内にて食べる。

さて、買った切符は、自由席だが、客車は指定されていたりする。
なかなか不思議な…

さて、シンセンに到着。
荷物を某所に預けて、旧ソ連の空母「ミンスク」を見学に。

この、空母ミンスク、もともとはソ連のものだったが、退役となり、韓国の会社にスクラップとして売られ、それが、何故か中国の軍事テーマパークに居たりする。

ここでは、ロシア料理のピロシキを楽しみしていたが、(中国に来たんじゃないのか?>俺) このテーマパーク、帰国後に調べたところによると、経営破たんにより、破産宣告を出されており、色々と縮小していたようだ。

そのせいで、ジュース以外には、何も口に出来ず。うぅぅぅぅ。

まぁ、食べ物の恨みはおいておいて、艦内の感想も少し。

さすがに兵装の類は外されていたが、微妙にデフォルメされているんじゃないかと言うものがチョコチョコと。
あと、驚くほど中国語しかないのが気になった。
つまり、国際的にはアピールしていない……という意味にとっていいのだろうか?>このテーマパーク

ロシア語は、もはや発音くらいしか出来ないので、読んでもろくに意味がわからないのが悔しい。(第2外国語はロシア語でした)

艦内では、ロシア人による、ロシア民謡(?)のコンサートが開かれており、しばし聞きほれる。もう少し聴いていたい気もしたが、タイムアウト

シンセンに戻り、街中を歩く。

街中に物乞いが多いのは、どこでも感じたが、ここはさらに多い。
障害者や病気の人も多かったが、雰囲気の違う人が一人。

パスポートを前において、紙になにやら書いてある……
大雑把には判らないでもないが、大雑把過ぎるので、後輩に翻訳を求めると
「東北地方から旦那を探しに出てきた、やっと勤めているはずの工場を見つけたが、既に他の女と逃げた後、持って来たお金もつき、国には子供が一人おり(そして、お腹に一人居る)なんとか帰らなきゃいけない、300元あれば買えることが出来る」
と言った事を訳してくれた。

人民元の余裕が、あまり無い。10元だけ、おいてくる。

前後するが、翌日少し歩く機会があった、もしまだ居たら……と思って少し探したが、居ない。300元集まって郷里に帰ったのだと思いたい(もっとも、今度は「二人目の子供」にかかる罰金がまっているはずなのであるが……)

美味しいインド料理を食わせてくれるという話だったが、その店が改装中……
あきらめて……とその店の隣に、イスラム料理屋が出来ているらしい。
後輩に案内されるがままに、その店に入る。

シシカバブと手打ちの麺で作った焼きそば(?)がなかなかに美味い。
(そう、徹底的に中華は食べさせないというのが、今回の後輩の私に対する方針である)
食事を堪能した後は、スーパーで土産を買う。
いい量になった(汗)カバンにはいりゃしねぇ……

とりあえずスターバックスへいって、休憩。
ここで、カバンを明け、荷物のやりくりもする。
カバンに入れてあった小さいカバンを有効活用することで、新たなカバンを買わなくても「ぎりぎり」荷物が収まった。

宿は、サウナにマッサージのついたところで仮眠施設があるというものを利用。
シャワーを浴びる段階で、荷物をロッカーに入れてしまうと、辞書類もその中なのだな……これで、後輩が居ないと、ろくに現地の人と意思疎通すら出来なくなる。(筆談が出来ないので)

マッサージ中にとちゅうまでは通訳やってくれたが、おーい、寝ないでくれぇ。
英語が通じないことがこれほど苦痛だとは……むぅ。
私は片言で中国語を(会話帳で覚えた範囲で)喋ることは出来ても、ヒアリングが出来ません。(汗

身振り手振りにも限度が……ごめんね>私と意思疎通できなかった方々

翌日、シンセンの税関を超えて香港側へ……地下鉄のチケットを買って……と、そこで、キーホルダーがないことに気がつく(汗

自宅、車、そしてカバンの鍵がついている(汗
その旨を後輩に伝え、シンセンにとってかえす。

昨夜の宿へ……無い。

しばらく悩むも見つからないのであきらめて、税関へむけて歩く……
まてよ? 最後にカバンを開けたのは……スターバックスだ。

後輩に場所を確認し、もう時間が無いという彼に「あとは自分でなんとかする」と宣言しスターバックスへ。

あることしばし……店員に英語で必死に訴える。
あったよ……鍵。

安心して、飲み物を注文しよう……とするが、人民元がほとんど無い。
香港元が使えないか交渉。1:1のレートでよければと言われる。否は無い。
どろどろの汗の中、飲んだカフェラテは美味しかった。

さて、小一時間街を自分の足で見学。する。といっても、ペットボトル2本ほど買ったほかは、買い物もしてないけど。

さて、そろそろ行くかということで、再び税関へ。
何故か居る後輩……会社に戻ったんじゃないのか!!

なんでも、そうやってはぐれてそれっきり行方不明になる日本人というのは多いらしく、心配だったのだそうだ。感謝である。

あと、空港まで無事にたどり着けるかどうか不安だというので、本当に一人でいけるかどうかやってみろという。

やったけど……だって、香港って、英語通じるぜ? (と、言ったら怒られるんだろうなぁ)
無事に空港行きのバス停まで、とちゅう英語で質問してたどり着き、やっと安心してもらう。

ただ、授業料として、7香港ドル損した。
というのは、空港行きバスは前払い33元かかるのだが、お釣りは出ない。小銭が無かった私は、40元払ってお釣りなしという状況になったわけだ。まぁ、授業料よね。(しくしく)

あとは、無事に飛行機に乗り、何故かビジネスクラス機内食がすこぶる美味しかったという誤算つき。(格安チケットの往復で、何故ビジネスクラス?)

フライトアテンダントには、ことあるごとに名前をMrつきで呼びかけられ、なかなかいい気分です。
キャセイパシフィックの美味しい旅でした。

しかし、いろんな意味ででかい国だよなぁ>中国

良い意味でも、悪い意味でも。私たちはもっと知らないといけないんだと、思う。