読破

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

の2冊を読破。(上巻については、d:id:kyrina:20060429 参照)

感想を少々……

まぁ、面白い。楽しむには良いかもしれない。
ただ、この内容を「信じ」られるとえらい誤解を招きそうだ。

考証には、かなり難のある記述があり、旧約聖書の取り扱いが特に粗雑だ。(新約聖書の扱いが丁寧というわけでもないが)
どういうことかというと、キリスト教旧約聖書を書いたわけではないのに、その成立自体に「隠蔽工作」があったかのような記述が気になる。

まぁ、フィクションに目くじら立てても仕方が無いのだが
「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている」

という扉の言葉をミスリードする人が多くないように願うばかりである。