苦しみを喜びに

苦しみを喜びに

苦しみを喜びに

ずっと以前、ある老姉妹が話題に乗せた本である。
癌になっても感謝している先生(ここでは、教会牧師のこと)とその姉妹からお聞きし、しかしその時には、「ああ、凄い人が居るのだな」という以上の感想は抱かなかった。残念だ、まだ生きている梶先生に会いたかったと、今思う。

梶日出男先生は、著書中で、自分が癌になったことで、いわば経験者として癌患者に話しかけることが出来ることを喜んでおられた。

これは、物凄い証であると同時に、希望である。死の縁にあるときに、私たち信仰に生かされているものは、このようにあることが出来るのだという喜びである。



私は、すでに聖書の前にひれ伏している者なので、自らの信仰のためには、聖書を相手にした論理的証明を必要とはしていない。
しかし、かつての私がそうであったように、信仰に至るためにそれが必要なものも居る。

私も経験者なのだから。それはよく分かる。だから、私は宣べ続けよう、私が伝えるべき人のために。

主の手に全てを委ねる日まで。