石井筆子

先日映画に行ってきた事を書いた( d:id:kyrina:20070317 )が、もう少しだけ、内容に踏み込んでみる。


石井筆子は幕末から太平洋戦争末期にかけて生きた方で、フランス留学までした才女。
また、鹿鳴館の華と称えられた美女。

彼女は二回結婚しているが、その最初の結婚の際に嫁入り道具となったのが天使のレリーフが施されたピアノ、これは映画のタイトルにもなっているわけだが、叔父から贈られたものだ。

男爵の家に育ち、幸福な結婚をし、女性の地位向上のため尽力した彼女を悲劇が襲う。

娘、幸子(さちこ)の障害発覚と、最初の夫、小鹿島果の急死である。

その後、地震で身寄りを失った子女を集めて孤女学園(後の滝乃川学園、日本最初の障害児教育施設)を運営していた石井亮一と出会う。

ここから先が凄いのだ。本当に愛に満ちたと言うのはこういうことかと思わされる。

これ以上内容に踏み込むと、映画の邪魔になりかねないので、出来れば自分の目で観ていた抱きたい。

主演が常盤貴子、ナレーションに市原悦子
ひっそりとアーサー・ホーランド師も出演していたりしてお勧めです。

名古屋では30日までの上映なので、まだの方で観るつもりの方はお急ぎを。

原作本として

筆子 その愛―世界で一番美しい涙の物語

筆子 その愛―世界で一番美しい涙の物語

が発売されている。
映画を見逃した方、より深く知りたい方はこちらもどうぞ。