サマリア人

昔、読んだ話を改めて読みたくなり、調べてみた。

もう10年くらい前だろうか? SFマガジンに掲載された短編で、猿かオランウータンが出てくる教会ものの話で、彼の名は「エサウ」だと言うところまでは思い出せた。

当時は意味も分からず、ただ面白い、話だと思った、作品中にも新約聖書からの引用、モチーフが参見されたのを覚えている。
ただ、当時は私はまだ聖書を大して読んでおらず、エサウという名自体に意味がある可能性を見い出していなかった。

検索してみる。

ハヤカワSF文庫にコニー・ウィリスの作品として「我が愛しき娘たちよ」という短編集に「サマリア人」というタイトルで入っていることが分かった。

タイトルを見てかなり細かなところまで思い出せた。

本屋に走る。どうも絶版かそれに近い状態らしい。古書店あさりをするだけの気力もなく、取り寄せることに。

現在待ち状態。

多分、今読み返すと、かなり多くの問題意識を引き出せるはずなのだ。

楽しみである。