憂慮すべきこと

嫌な事柄が、とみに多いので、嫌になることしきり……法整備に関することである。


福田首相児童ポルノに関して取り締まるべきと言う発言をしたらしい。この事自体は良いのだ。


しかし、単純所持を禁止する法整備を憂慮しなくてはいけない理由が、少なくとも一つある。

児童ポルノ、国会で質疑(1) | 命と性の日記〜日々是命、日々是性

児童ポルノ、国会で質疑(2) | 命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔師のブログでの意見は正当だし、問題はその主張の中に見い出すことはない。

私自身も、消えない映像がネット上で蔓延することによるセカンドレイプ問題は強く排除をするべき問題と認識する。

それでは、問題点は何か?


現行の児童ポルノ取り締まり関連の条文の定義に拠るなら、おそらく、大概の子供がいる、家庭のアルバムには『児童ポルノ』が存在すると見て良いだろう。

そんな莫迦な法の運用をする筈がないなどと考えてはいけない。自衛隊憲法に抵触しないと考えるなら、むしろこちらの方が無理がない。

かつて、公衆電話ボックスへのビラ張りが『住居不法侵入』と言う罪名で検挙されたこともある。

破防法、密告法(不成立)、盗聴法(成立)、国民投票法

うろ覚えで書いているので後で修正を要するが、右傾化に向けた準備の一環になるだろう法律や法案だ。

憲法は事実上、国民の一割が賛成すれば改正できるし、自衛隊も再び戦争の手伝いに引っ張り出された。


この法律の改正案も、きちんと議論を行わないと、別件逮捕の道具になる要素を備えて居るだけに、良く見守る必要がある。


こんな事考えて憂慮しなくてはいけない今を、少しうんざりしながら、天を仰ぐ。

単純に考えたいのにな。

はふ


追記:

児童ポルノの単純所持問題に関しては、

http://d.hatena.ne.jp/wikipediamobile/%8e%99%93%b6%83%7c%83%8b%83m

を参照のこと (2008年12月03日追記)