終わりの始まり

何かの出来事が、終わりを迎える時、それがごく短い時間なら、終わりが『始まる』と意識する事はすまい。

しかし、その終焉が、非常にゆっくりと進むなら、どうだろうか?

コンピューターなら、シャットダウンの開始だろうし、デパートで蛍の光を聞くなら営業の終了フェーズに入ったと感じることだろう。


正しく終わる時は良いが、崩壊するように、破裂するように終焉を迎えるならどうだろう?

亀裂が入った時か? 或いは、硬化した時か?


かつての長い時間そうであったものが、あまりにも大きく変貌を遂げるなら、それが次なるステップへの兆しなのか、崩壊の序章なのか、どう見分けたら良いだろう?

楽観していてよいとは思えないのだが……


どんな一手が残されているのだろう?

祈ろう。