一年最後の月

2月である(まぁ、昨日からではあるが、ゆっくりお休みしていたので……)。

さて、タイトルにあるように、カレンダーの歴史を辿るなら、今月は一年で一番最後の月であったはずだ。

英語での月名にも痕跡があるが、九月は「7(sept)」と言う意味だし、十月は「8(oct)」だ残る十一月「9(nov)」、十二月「10(dec)」も同様だ。


かつて、ローマ帝国のはじめの頃には、名称と月の順番は合っていたのだ。

さて、記憶違いでなければ、皇帝ユリウス・カエサルが定めたユリウス暦では、一年は365.25日で、四年に一度の閏年で調整することにした。

そして、各月を31日の大の月と30日の小の月に交互に並べ、最後の月で閏年の調節をした。


ところが、皇帝の中には横暴なのがいて、色々と好き勝手に暦を変えたのがいる。

自分の生まれ月に自分の名前を付けようとしたのである。

皇帝の代が代わると元の名称に戻ったりもしたが、今も月名に名を残すわがまま者が居る。

皇帝アウグストゥスである。

アウグストゥスは当時小の月だった自分の生まれ月を「皇帝たる自分の生誕の月が『小の月』とは納得がいかん」とばかりに、生まれ月(August)を大の月に変えてしまった。

*1
割りを食ったのが2月である。

元々はあと一日多い筈なのに、8月に持って行かれ(そのため、7、8月と大の月が続く)、異様に日数が少なくなった。

また、本来九月は大の月だったが、三ヶ月大の月が続くのはさすがにまずいと思ったのか、大小が逆転した上、月名と年の中での順番が2ヶ月ずれてしまった。


まあ、だからどうしたと言われればそれまでの話のネタではある。

*1:まぁ、運用がおかしくなっていたユリウス暦を修正するという事情はある