『キリスト教』は西欧の宗教か?
なにをいまさら当たり前のことを、サンタクロースは北欧だし、クリスマスツリーだってあっちの木だし、キリスト教って言ったら、アメリカだし、GHQだし、十字軍だし、なんだか良く判らないけど、欧米ってキリスト教でしょ?
そんな声が聞こえて来そうな気がします。
確かに、日本の多くの人が抱くキリスト教のイメージは、クリスチャン自身を含めてそんな感じかもしれませんが、ちょっと待ってください。本当に『西欧の宗教』ですか?
教会にも責任はあるのですが、イエス様がお産まれになったベツレヘム。この町は中東アジアのイスラエルにある町です。
イエス様の生まれたユダヤと言う民族も西欧の民族ではありません。
では、なぜ欧米とセットになってしまうのでしょうか?
キリスト教の本質は、別に文化の同化ではありません。欧米文化の背後にキリスト教の考えが底流にあり、理解にはキリスト教の「知識」が要求される……
それは、事実ですが、その逆はそうではありません。欧米にあるのは、キリスト教の考え方と、西欧風のアレンジを加えた風習です。気候風土や、さまざまな要素を元に生まれた文化であり、その全てを受け入れなくてはキリスト教を理解できないわけではないのです。
どうしても、西欧色が強いのは、西欧文化に育った者が日本に伝道したからで、文化まで強制した訳ではないのでしょうが、日本人は真面目なので、丸ごと受け取った……と言う面があるのでしょう。
それはそれで、悪いわけではないのでしょうが、それが妨げなら、少し考える時期なのかも。
1%しか居ない国と言うのは、結構異常な事らしいので(数字だけを気にしても始まりませんが)