煽動者(アジテーター)
また水谷潔先生のブログからですが、少し毛色を変えて。
今度はスピリチュアル偽装かよ? | 命と性の日記〜日々是命、日々是性
師は結論部で、新約聖書時代のユダヤと現在の日本の酷似について述べておられる。
つまり、大衆が個々の意思ではなく操作された情報に踊らされる様を通してであるが、キリストの磔刑と、今日のマスメディアによる煽動は共通項が見えるということだろう。
日経のWebサイトの記事に拠ると、今の日本経済は確かにマイナス要因が多いのだが、それ以上に評価が低く、これは意図的に煽動しているのではないかという趣旨の記事があった(携帯から書いているため、リンク等はまたいずれ)。
(追記します……
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz08q1/558339/
)
私は経済に明るくないし、日経のサイトにあったからと言ってそれが共通見解と言うわけではないだろうから、取り立ててそこに権威を見る必要はないが、筋道の通った論旨に読めた。
情報の偽装は、それによって利するものが背後に居ることが通例であり、そういう意味で、情報に接するときには吟味して当たらなければならないのだろう。
が、同時にその事によって過剰に人々が疑心暗鬼に陥ることこそ煽動者の究極的な目的だと見るのはうがちちすぎか?
聖書的な観点で見るなら、次のように書かれている事を思い出す。
肉の行いは明白であって、次のようなものです。不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分裂、分派、ねたみ、酩酊、遊興、そういった類のものです。前にもあらかじめ言ったように、今もあなたがたにあらかじめ言っておきます。こんなことをしている者たちが神の国を相続することはありません。
しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものを禁じる律法はありません。
ガラテヤ人への手紙5章19〜23節 新改訳聖書第3版
ここにあるように、寛容や誠実さを失ってはいけないのだろう。
騙されることを、恐れて避けていては、相手も心を開かず、人は、冷たい世界を歩くしかなくなるのだから……
祈ります。